ミドリ草BLOG

ミドリ草BLOG

擦り切れそうな人間関係摩擦と経営者のワガママ暴言に辟易としつつ自己嫌悪と闘いながら今日も自立を夢見て

社会人になって勉強する時に注意すること(1)

f:id:negatio:20190201190420j:plain

昨今、電車の中や新幹線の中で、自分より年長者であろう会社員の方が黙々と資格試験の勉強本を読んでる姿を目にする機会が増えたような気がする。

なぜ「資格の勉強本を読んでいる」かが分かるのか…それは、自分も資格の勉強本等で勉強したクチだからだ。

本の厚みや大きさ、カバーを裏返しにして何の本かを隠す行為(これは皆するんでは?)や、鉛筆や蛍光ペンで引かれまくったアンダーラインを見れば一目瞭然。

いい歳したサラリーマンが「何を今更勉強なんかしてんだ?今さらそんな資格取ってどーるの?」という批判に怯えながら、スキマ時間を活用して難解なテキストと格闘している。失敗した時に要らぬ恥をかかないよう、会社でも勉強していることは内緒にする。

ただ、これは持論だが、こんなスタイルで勉強してると受かるものも受からない

せっかく貴重なプライベート時間を勉強に費やすのだから、頑張って勉強してる人々には是非とも結果を出してもらいたい。何をもって結果とするかは人それぞれだが、もし資格取得を結果とするなら、試験に合格する方法は「短期で合格」「簡単に合格」といった煽り文句が書かれた勉強本には絶対に書かれていない。

 

以下、自分が資格取得を目的として勉強した際に思った事や気を付けた事を書いていく。

 

①まずは想像力を働かせて「かっこいい自分」をイメージ

 

社内で資格勉強をしている者が居ないわけではない。たまに話を聞く機会もある。

だが往々にして、「この人何のために勉強しているのだろう」と思う。

勿論、勉強で得た知識を現在の職務に役立てるため、若しくはそもそも該当する資格がないと出来ない職務につく予定があるため、といった理由もあるが、取得した称号は会社ではなく「自分」に属する。苦労して得た称号と経験で、自身のキャリアが広がる。

勉強はすべからく自分の為にするものである。成果は全て自分1人が受け取る。ここをしっかり理解していないと勉強に耐え抜くだけのモチベーションが保てない。やらされ勉強では結果は出ない。

 

書店の資格勉強本コーナーの前に立つと、今でもワクワクする。

資格を取得した後に待っているであろう輝かしい未来や、「先生」と呼ばれる職業(実際は呼ばれない)に就き、周りから尊敬の眼差しを受ける自分を想像してしまうからだ。何より「国家資格」という名称にドキドキする。漠然と、「すごく難しい何かを成し遂げた者への称号」としての特別感が漂っていると感じる。

実際、資格を取得したからといってすぐ仕事に繋がることはあり得ない。将来の希望に繋がるかどうかは取得してから幾多の地獄を潜った後の話だ。

しかしながら、このワクワクは絶対大事にしなければならないと思っている。自分の将来への期待がそのまま勉強のモチベーションとなるからだ。と言うよりこれ以外のモチベーションの源泉が無い。

資格取得後の厳しい現実はさておいて、まずは「受かれば凄い奴になれる」という想像を限界までしておくことが受験合格の第一歩だ。資格受験勉強をする方はこのイメトレを徹底する事を強くオススメする。合格の成否は成功イメージをどれだけ強く持てるかで決まる。こんな簡単でアホらしい事で、実際に合格にグッと近づく。

 

②周りや家族の反対を押しのけ、多大な犠牲を払う

 

受験勉強は、やろうと思えばいくらでも長期化する事が出来る。逆に言うと短縮する事も可能である。ただ、世の中上手い事出来ていて、原則払った対価に応じた成果が手に入るようになっている。受験勉強に於ける対価とは「時間」と「金」だ。

時間を節約し、短期間で合格を目指すのであれば「予備校に通う」といった選択肢があるが、時間をかけても良いのであれば「独学」といった選択肢がある。

まずは取得目標である資格の難易度と、かけても良い時間、費用のバランスを考える所から勉強スタイルを決めていくことになるが、社会人、特に中高年は圧倒的に「時間」が無い。

必然的に「金」を対価として支払い、時間を稼ぐ選択を強いられることになる。

個人的にも予備校に通うのが最も良いと思う。時間短縮以外にも得るものが多いし、何より多額の費用を払ってしまえば失敗した時のリスクも増大し、勉強を怠ける言い訳が出来なくなる。借金して学費を払えば尚効果的だ。

受験する資格の難易度にもよるが、宅建より難易度が高い資格であれば、迷わず予備校に通う事をオススメする。

それともう一つ。受験する事を同僚や友人に言いふらすのも非常に有効なリスクだ。私は受験日まで伝えるようにしている。昼休憩時にも自席で堂々とテキストや問題集を開いて勉強する。(因みに私は覚えた知識の理解度を図るため、同僚を捕まえては覚えた部分の説明をしたりもした。相手の理解を得れるような説明が出来ない場合は、自分も理解できていないという証拠になる。)

 

勉強を始める際、マゾの境地で取れ得るリスクは全て取った方が良い。モチベーションにはムラがある。必ずサボりたくなる。そんな時の防衛策が払った代償、つまりリスクだ。

 

 ※(2)に続く